「体内時計25時間説」は時代遅れ!?ハーバード大の最新の実験結果とは

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「体内時計は25時間周期」だと思っている方が、殆どだと思います。実際、様々なウェブサイトや書籍でもそのように書いてありますし、専門家の方でもそう思っている方は、少なくありません。

しかし実は、この周期25時間説が信じられていたのは、一昔前の時代なんです。そこで今回は、体内時計の周期についての最新の情報を提供して行きたいと思います。

 

 

・25時間説の問題点

 man in bed with eyes opened suffering insomnia and sleep disorder

一昔前は、「体内時計25時間説」は学会でも信じられていました。それは、実際にマウスや人間で実験を行った結果、25時間前後であったという研究成果が発表されたためでした。

当時、人間の睡眠周期を測る実験を行う場所は、洞窟や洞穴といった自然な暗闇を利用し、外部からの日光を遮断する形で行われていました。当時から、日光によって体内時計のリズムが調整され、24時間前後になるようにリセットしてくれるという事は既に分かっていたので、真っ暗な洞窟を利用した訳です(実験場所に、時代を感じますね)。

 

しかし、問題はその実験方法にありました。

当時はなぜか、豆電球や蛍光灯のような明かりに関しては、人体のリズムには影響を与えないと考えられていました。人工光は自然の日光に比べると、圧倒的に弱い事は確かなのですが、どういう訳か人工的な光が人体に与える影響は軽視されていました。そして、この実験中も弱い人工光は利用されており、それが実験結果をゆがめてしまったのです。

そこで測定された結果が「体内時計の周期=約25時間」。結局、このデータが世界的に受け入れられたのです。

つまり、当時の実験は、実験としてはやや不十分な点があり、正確な効果が得られていなかったのです。

 

ハーバード大学の実験

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詳細は割愛しますが、ハーバード大学が、体内周期の実験にとって完璧な状況を作り出し、結果を測定しました。実験結果に対しては、批判のしようがないような、完璧な実験だったと言われています。

そして、その結果は、なんと平均24時間11分

それまで信じられていた実験結果よりも、なんと50分近くも短かかったのです。実は、人間の体内時計の周期の平均は、24時間に限りなく近いという結果が得られたのでした。

 

得られた結果の解釈について

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このハーバード大学の実験結果については、忘れてはいけないポイントがあります。

それは、「あくまでも、平均時間である」という事です。体内時計のリズムには個人差があり、24時間11分を中心として、23時間40分~24時間40分位の間でバラバラです。

体内時計のリズムが24時間前後と、何もしなくても規則正しい生活が送りやすい人がいる一方で、意識的にリズムを整えないと、どんどん体内時計がずれてしまう人がいるのです。

そして、体内リズムは24時間にかなり近いとはいえ、全体の70%以上の方の体内時計は24時間以上です。つまり、多くの人は、体内時計を意識していないと、どんどんずれてしまうのです。

この点ついては、旧来の実験結果から得られる示唆と、なんら変わりはありません。

 

洞窟実験では、なぜ体内時計=25時間周期になったのか

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「日光は、体内時計を早める」というのは、皆さんもご存じのとおりです。そう考えると、人工光を浴びた場合には、体内時計の周期は早くなり、24時間11分未満という結果が得られそうですよね。

しかし、実際には体内時計は伸びてしまったのでした。一体どうしてなのでしょうか??

 

答えは、「日光が体内時計を早めるのは、早朝の場合のみ」であるからです。朝の起床後に浴びる光には、確かに体内時計を早める効果があります。大体、起床後4時間くらいまでに浴びる光は、リズムを早めます。

一方で、夕方から夜に浴びる光というのは、実は体内時計を後退させます。

そして、一日中光を浴び続けた場合、差し引きすると、体内時計は長くなるという実験結果が出ています。実際、洞窟の実験では、一日中人工光を浴びていたので、実際の体内時計よりも長くなってしまった訳です。

睡眠トリビアの一つとして、頭に留めておいてくださいね。

 

最後に・・・

体内時計の周期は、多くの人にとって24時間より長い」という点に関しては、変わりありません。特に、現代人は、夕方~夜にかけてのデスクワークも多く、パソコンからのブルーライト等の影響で、体内時計周期は長くなりがちです。

早朝の日光を浴びる」など、意識的なリズム調節は必要不可欠であることは、忘れないようにしましょう。

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